あらすじ

天界の公式記録「グラマリア」には、決して記されない温度がある。 記院の天使・ロニエの仕事は、地上から届く「記憶」を、事実のみの無機質な記録へと綴じ込めること。 けれど、彼女はその完璧な文法の隙間に、溢れんばかりの「熱」を視てしまう。 泥を被り、人間に寄り添い、その一生を「あまりに尊い」と仰ぎ見る天使たちの、歪で、純粋すぎる愛の形。 「公式記録(グラマリア)は、彼らが石像を建てたことまでを記した。 ――けれど私は、彼らの笑い声が星空に溶けるまでを、知っている」 これは、天界の静寂の中で、記録しきれなかった「名もなき命」の輝きを掬い取る、観測者の物語。

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カクヨム
カクヨム2026/02/15
  • 現在の作品祈光のグラマリア ――天界の記録係と、熱を置いていく天使たち