あらすじ
かつて、剣と魔法に守られた理想の王国があった。
王は民を慈しみ、騎士は国を守り、魔法は大地を潤した。
誰もが、その平和が永遠に続くと信じていた。
だが、王宮の奥深くに封じられていた禁忌の『秘術書』が、そのすべてを壊す。
王の側近である魔術師は、「不死」の秘術に手を伸ばした。
代償は――王国に生きる、すべての魂。
王は倒れ、城は崩れ、国は一夜にして滅びた。
だが秘術は不完全だった。
残されたのは、呪われた“未完成の不死”。
死に絶えた王国に、ただ一人の剣士が立っていた。
彼は死ぬことも、生きることもできない。
魂を喰らわなければ自我を保てず、命を落とせば亡者へ堕ちる。
国も、主も、名も、記憶さえも失った男。
自分が何者だったのかすら、思い出せない。
それでも彼は歩き出す。
すべてを奪った者を討つために。
長い時を経て――
その剣士は、ある冒険者ギルドに姿を現す。
これは、滅びた王国の騎士が再び剣を取る物語。