あらすじ
世界には「剪定者」がいる。
未来を削り、最悪の可能性を消し去る力。
それは一瞬で戦争を止め、災厄を消し、都市さえ救える。
だが――
星が一つ消えるたび、未来も一つ消えていく。
面倒くさがりの青年レイは、その最強能力を持ちながら“削らない”ことを選ぶ。
戦争をゼロにしない。
犠牲もなくならない。
それでも、未来を一つに固定しないために。
均衡を守る思想家カリオスとの対立。
都市消滅という重すぎる代償。
そして世界の幹を揺らす崩壊の兆し。
削れば終わる。
だが削れば、世界は痩せる。
これは、最強能力を封じるまでの物語。
未来を削れる男が、
世界を救わないと決めた理由。