あらすじ
「君の役目は終わったんだ。その泥臭い努力も、裏方の知恵も。これからは彼が、僕の隣で『僕の成果』として輝いてくれる」
王立学園の卒業パーティ。
公爵令息レイスは、婚約者である第一王女フィオナから非情な宣告を受ける。
これまで彼女の「名君」としての名声を裏で演出し、ブランディングしてきたのは全てレイスだった。しかし彼女は、見栄えの良い「英雄」に乗り換えるべく、レイスを「無能」と断じ、火山灰の降り注ぐ最果ての寒村へと追放する。
だが、彼女は知らなかった。
レイスが、現代日本で斜陽企業を数々再生させてきた、伝説の広告ディレクターだったことを。
「損切り」を決めたレイスは、絶望に沈む村で不敵に笑う。
「最高の空白地だ。ここを世界中の貴族が跪いて欲しがる『最高級のブランド』に書き換えてやる」
これは、一度全てを失った男が、情報の操作、心理学、そして「物語」の力で世界を買い叩き、
王道も英雄も踏み越えて、真の支配者へと昇り詰める逆転劇。
「僕の時間は、高いですよ?」