あらすじ
「エルナ・ヴァンディス。君との婚約を破棄する」
王都の夜会で一方的に断罪された会計監査官補・エルナ。
だが彼女は泣かなかった。まず確認したのは、婚約破棄の申請書。
結論はひとつ。――手続き不備。
偽造された聖女認定書、消える証拠、改ざんされた台帳。
王都の不正を暴いた代償として、エルナは雪に閉ざされた辺境フェルドへ“栄転”という名の追放を受ける。
しかしそこで待っていたのは、支援物資の虚偽納入と、飢えに沈む領民たちだった。
剣も魔法も使わない。
武器は、台帳・契約書・公開監査。
数字で流通を立て直し、腐った権力の金脈を断ち、追放先を帝国最強の物流拠点へ。
これは法廷と証拠で叩き込む、辺境監査無双の物語。