あらすじ
かつて、華やかな城下町で、琥珀色の芳香を放つ聖水を司る座を夢見たひとりの女性がいた。しかし、その高みへ至るには、過酷な騎士修行を五つの星が巡るまで積まねばならないという。
さらなる支配を求め、彼女が次に足を踏み入れたのは、鉄壁の要塞。その奥深くに鎮座する聖域を、自らの色彩に染め上げようと目論む。
だが、そこは城主が直接治める地ではなく、異国が領土を借り受け、独自の掟で統治する謎めいた離宮であった。
他者の支配を許さぬ聖域で、彼女は真の統治者となれるのか。
ギルドへと続く重き扉を開けたとき、運命の歯車が静かに回り始める。
これは、理想を求めて彷徨う魂が、複雑に絡み合う組織の掟に挑む、愛と野望の物語。