あらすじ

足跡のない新雪は、きれいで、きれいすぎて、逃げ場がない。 踏んだ瞬間に「間違い」が証拠みたいに残る気がして、誰にも責められていないのに、先に自分が自分を裁いてしまう。 誰かの足跡の上を歩けば、雪が「大丈夫」と言ってくれる。 けれど軽いぶんだけ、自分の音が消える。安心は、ときどき麻酔みたいに息を浅くする。 新しい道を選ぶと、足裏に見えない重みが宿る。 それは罰ではなく、「選ぶ」ことの責任。借りものの正解を使わないぶん、僕が僕を引き受ける重さだ。 怖いのに、進みたくなる。 今日も、僕は足跡を置く。

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カクヨム
カクヨム2026/02/14
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