あらすじ
世界の中心にそびえる光の世界樹。
一千万ゴールドを捧げれば、一生に一度だけ――死者を蘇らせる奇跡が叶う。
14歳の新米商人ノルグは、二年前に亡くした妹を生き返らせるため、命がけで金を稼ぎ続けてきた。
そしてついに世界樹へ辿り着くが、儀式で呼び戻されたのは妹ではなく、何故か隣にいた用心棒の少女、レミッドだった。
しかも王都の「回収局」が、レミッドと彼女の背負う珍武器〈魔心銃(マシンガン)〉を狙って襲来。
追われる逃亡の中で明かされていくのは、“復活”に隠された例外と、「器」と呼ばれる存在の秘密――そして、ノルグの願いが“間違えられた”のではない可能性。
妹を取り戻すか。
レミッドを生かすか。
商人の少年が最後に選ぶのは、金では買えない“取引”だった。
これは、願いがすり替わった奇跡から始まる、逃亡と交渉のファンタジー。
そして、泣き虫商人が「一生に一度」を本当の意味で使い切る物語。