あらすじ

王立上級学院で出会ったテオとセシリア。 付き合い始めても世界は変わらない。変わるのは、二人の「隣」の距離だけだ。 彼女は努力と劣等感を燃料にして強くなる。 僕は崩れないふりで、恋を壊さないように手順を守る。 胸元を叩く合図。手を握ってほどく返事。 ――「君の手は、まだここにある」。 けれど合理国家メルディアの価値観が、セシリアに「安心」を与えはじめる。 感情は損。揺れは無駄。選ばれたいなら基準に合わせろ。 整えるほど、言葉は温度を失っていく。 遠距離より先に、価値観が遠くなる。 救いだった合図が、確認になり、監査になり、そして――。

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カクヨム
カクヨム2026/02/14
  • 現在の作品『遥かなるメルディアに春来たりなば』