あらすじ

小学一年生で眼鏡をかけることになった少女の物語。父の単身赴任で母はワンオペ育児に追われ、少女は母の入浴中、留守番電話の機械音声に怯えながら、毛布をかぶり机の下で本を読んで恐怖から逃れていた。その結果、視力が悪化し眼鏡が必要に。 当初は珍しがられた眼鏡も、やがて「ダサいもの」として少女を苦しめる。中学時代からコンタクトに強く憧れ、受験と漢検合格を条件に念願のコンタクトを手に入れる。 高校からは外出時はコンタクト、家では眼鏡という生活に。視力1.0の世界と0.4の世界では、見える範囲だけでなく色合いまで異なることに気づき、「人はそれぞれ違う世界を見ている」という真理に辿り着く。 三十代になった今も眼鏡で外出することはないが、二つの見え方を持つことで得た気づきを大切にしている──誰もがそれぞれの「怖いもの」を抱えて生きているということを。​​​​​​​​​​​​​​​​

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カクヨム
カクヨム2026/02/14
  • 現在の作品透明な世界