あらすじ
世界には、目に見えない“生命素〈エンブリオス〉”が流れている。
それは魔力よりも繊細で、血よりも尊い――命の設計図そのもの。
ブラック培養室で心をすり減らしていた若き胚培養士・神代玲司は、ある日、過労の末に倒れ、異世界へと転移する。
そこで彼に与えられた固有スキルは――
《テイム:胚(エンブリオ)》
それは魔物を力で従えるのではなく、“未成熟な命の核”に触れ、可能性ごと育て上げる力だった。
弱小スキルと嘲笑されながらも、玲司は培養士としての知識と経験を武器に、魔物の核を最適環境で管理し、進化を制御し、誰も見たことのない存在へと“覚醒”させていく。
だがその力はやがて、国家の思惑と禁忌の研究に巻き込まれる。
王立学院の天才研究者セレナは彼の才能にいち早く気づき、
最強の魔獣使いアレクシスは玲司を危険視する。
生命を育てる者は、戦場で何を選ぶのか。
守るために強くなるのか、強くなるために命を使うのか。
これは――
“育てる”ことで世界を変える、覚醒のテイマーの物語。