あらすじ
「頑張れば、いつか誰かが見てくれている」
そんなの、全部嘘だった。
南野綺羅々(なんのきらら)、28歳。
名前だけは女神級だが、その実態は、深夜のオフィスで加湿器のヌメリを取り、上司の抽象的な指示を「パッション」で形にする、使い勝手のいい超絶社畜。
目の下のクマをコンシーラーで塗りつぶし、社長の健康のために高級梅おにぎりを自腹で献上しても、返ってきたのは「今日からオートミール・ダイエットを始める」という無慈悲な一言と、さらなる無理難題の押し付けだった。
――その夜、彼女の中で何かが弾けた。
手に持ったバナナの皮。
消えかけたPCのブルーライト。
そして、無能な上司からの無神経なLINE。
「報われないなら、自分で報いを奪いに行くまで」
これは、真面目すぎるがゆえに搾取され続けてきた一人の女性が、自分を縛る「いい子ちゃん」の仮面を脱ぎ捨て、オフィスという名の戦場で本当の輝きを取り戻すまでの、酸っぱくて、しょっぱくて、少しだけスカッとする逆襲の物語。