あらすじ
日本語を母語としないため、翻訳に不自然な点がありましたらご容赦ください。
高H/BL/BG/BE要素を含みます。ご注意の上でお読みください。
「名状しがたい存在に、名など必要ない。
それを必要とするのは、力なき我々のほうだ。
何かの目的のために、あるいは遠ざけるために、
あるいは利用したいがために、
あるいはそうせざるを得なかったがために。
――我々は、自分なりの理解で、その存在を定義するのだ。」
――勇者・エイダス
白兌大陸では二十年以上前、強欲な王の不徳が創世神の怒りを招き、世界に災厄がもたらされた。
大量の魔族が降臨し、各地で凄惨な襲撃事件が相次ぐ中、失われた名もなき女神の助力により、複氏王は強大な魔法を得る。
彼は春芽の森に結界を張り、魔族を封じ込めることに成功した。
それから二十年。
森の周辺では今なお魔族の咆哮や異形の目撃談が絶えず、結界崩壊の恐怖は消えていない。
王は三か月ごとに勇者と聖女を集め、魔王討伐へと送り出し、命を落とした者たちは英雄殿に祀られてきた。
勇者ライエンもまた、その一人だった。
癒やしの力を悪夢に奪われた彼にとって、勇者として名を遺すことだけが世界への最後の祈りだった。
しかし、二年に及ぶ修練の末に挑んだ魔族の巣で、彼は仲間の死と、自身の変貌、そして屈辱的な運命を味わう。
絶望の果てに現れたのは、銀の体毛を持つ巨大な魔族――
その名を「ストン」と名乗る存在との出会いが、歪んだ物語の幕を開ける。