あらすじ
実の父から「役立たずのオメガ」と蔑まれ、敵国への生贄として送られた王子リアン。
彼を待っていたのは、極寒の大地と、顔に傷を持つ「魔王」ガルドだった。
誰もが恐れるその男は、しかし、リアンが今まで誰からも受けたことのない「人間としての扱い」を与えてくれる。
不器用な贈り物、深夜のシチュー、そして不器用な愛の言葉。
これは、凍てつく心を溶かし合い、やがて二人が本当の夫婦になるまでの物語。
ハッピーエンド保証、ざまぁ要素ありのオメガバース・ロマンス。
【登場人物紹介】
◆リアン
南の豊かな国「サウス」の第三王子。男性でありながら子供を産めるオメガという性を持つ。美しく儚げな容姿だが、実家では「政治の道具」「出来損ない」として冷遇されてきた。北国へ「人質の生贄」として送られるが、芯は強く、優しさを持っている。
◆ガルド
北の軍事国家「ノース」を統べる若き王。圧倒的な力を持つアルファ。顔の半分に大きな古傷があり、その強面と無口さから「北の魔王」「血に飢えた野獣」と諸国から恐れられている。しかし実際は、口下手で不器用なだけで、誰よりも民と国を想う誠実な青年。
◆マリア
ガルドの側近を務める女性ベータ。サバサバとした性格で、ガルドの不器用さを理解している数少ない人物。リアンの良き理解者となる。