あらすじ
「ミレイア・オルテンシア。貴様との婚約は破棄する」
断罪の舞踏会で悪役令嬢に仕立て上げられ、追放を命じられたミレイア。口を開けば火に油だと知っていた彼女は、黙って罪を被るしかなかった――その瞬間、冷徹と恐れられる公爵アルドリックが現れ、「妻として引き取る」と宣言する。
条件は情のない契約結婚。互いに干渉しない、愛は求めない――のはずが、彼は最初から「証拠は必ず揃う」と約束し、ミレイアの黙る癖さえ許さない。
得意の帳簿と契約を武器に、偽りの聖女と王太子の不正送金を暴き、断罪の夜を覆すミレイア。
「今更、泣いても遅い」――手のひら返しの貴族社会の真ん中で、彼女は自分の声で決着をつける。
汚名が晴れた先で待っていたのは、契約を本物に更新しようとする公爵の独占的な告白と、逃げ道まで含めた甘い約束だった。