あらすじ
梨沙は、二十七歳で亡くなった。
鬱病を抱えながら生きていた人だった。
出会って、恋人になって、同棲して、結婚して。
四年間。
それは短い時間だったのかもしれない。
でも、俺にとっては一生分だった。
鬱だから不幸だったわけじゃない。
亡くなったから失敗だったわけでもない。
笑って、喧嘩はほとんどしなくて、
宇宙の話をして、音楽を聴いて、
縁側でお茶をしばく未来を話した。
彼女は二十七で止まった。
俺は三十七になった。
それでも、あの四年間は――
誰が何と言おうと、ハッピーエンドだった。
実話をもとにしたフィクション。