あらすじ
主人公であるアーシャが暮らすモルティーマ王国は、獣人やエルフ、ドワーフなど異種族を抱える自然豊かな王国である。
彼らは仲良く共存し、空にはドラゴンが飛び交う平和な王国だった。
モルティーマ王国は古来より『六つの魔法の力』により守られ、繁栄してきた。
『六つの魔法の力』とは、王の魂、魔法使いの涙、ドワーフの指輪、エルフの弓矢、人魚の髪飾り、ドラゴンの鱗である。それぞれの種族が、互いの宝を国に献上することで、異種族同士でも仲良く共存していこうと誓いをたてたのだ。
アーシャは由緒正しい魔法使いの家系に生まれてきたが、何度洗礼を受けても魔法を使うことができない。アーシャは魔法を使えないことに強い劣等感を抱いていたが、家族や周りの人たちは、そんなアーシャを愛してくれた。そのため、幸せに過ごすことができていた。アーシャは薬草を扱うことが得意だったり、ドラゴンと会話ができるといった不思議な力をもっていた。
そんな中、ある事件が起こる。
国王陛下と王妃が突然崩御し、皇太子が行方不明となったのだ。
この事件の真相は闇に葬られたが、国中に深い悲しみを与えることとなる。国王陛下と王妃の葬儀は厳かに行われ、国民は皆喪に附した。そして、崩御した国王陛下の弟にあたるヴァロワ・ラ・モレランドが新国王に就任した。
しかし、新国王は崩御した国王に比べ、力が弱く正統な王位継承者になることができなかった。そのため『六つの魔法の力』を完全に制御することはできず、前国王陛下と王妃が崩御した約十年後、『六つの魔法の力』が粉々に砕け、散り散りとなってしまう。
『六つの魔法の力』を失ったことで、異種族間での戦争を恐れたモレランド国王は『我々は六つの魔法の力を取り戻す必要がある。そのためには有能な魔法使いの力が必要だ。神に選ばれし魔法使いの元に、明朝、真っ白な鷹が飛んでいく。真っ白な鷹が訪れた魔法使いは、直ちに城へとやってくるように』という指令を下す。
魔法が使えない自分には関係ないと思っていたアーシャの元に、翌朝白い鷹がやってきた。「これは何かの間違いだろう」とモレランド国王に「自分は魔法が使えない魔法使いである」ことを伝えに城へ出向くアーシャ。しかし、魔法が使えない魔法使いであるアーシャをみんなが馬鹿にする。頭にきたアーシャは「魔法が使えなくても、僕がこの国を救ってみせます!」と言い放ち、『六つの魔法の力』を取り戻す旅に出ることになってしまった。
不安でいっぱいのアーシャは途中、はやくも盗賊団に目をつけられ、団長であるカイに助けてもらう。カイは王族のことに詳しいため、一緒に旅について行ってくれることとなった。
旅の途中エルフやドワーフ、ドラゴンたちと出会い、『六つの魔法の力』を集めていくうちに、アーシャとカイの距離は近くなっていく。魔法を使えないアーシャのことを認め、力になってくれるカイにアーシャはどんどん惹かれていったのだった。