あらすじ
冬の名残がまだ森にひっそりと残る朝。
雪の精霊・ゆきまるは、透明なつららにそっと触れ、
ふわりと舞い上がる欠片のきらめきに胸をときめかせる。
大地の精霊・つちぃと一緒に、
雪解けの森で“冬と大地のあそび”をはじめるふたり。
シャリシャリと光を鳴らし、
パリンと氷を割り、
せせらぎをつくり、
落ち葉のくぼみに小さな湖を描いていく。
やがて、透明な水面には
森のこもれびが静かに浮かび、
冬と春のあいだがほどけていくように、
森はそっと息づきはじめる。
その気配に誘われて、
春の精霊ハルルもやってきて――。
小さな精霊たちが紡ぐ、
やさしくて、あたたかくて、
季節が動き出す瞬間の物語。