あらすじ
日本の借金、1532兆円。IMF管理まであと1年。
財務省が最後の切り札として送り込んだのは──戦闘力ゼロの徴税官だった。
202X年。財政破綻寸前の日本の地下に、突如312のダンジョンが出現する。
内部には魔石と呼ばれるエネルギー結晶体と、知的生命体が築いた
地下国家「グラン・ノワール」が存在していた。
自衛隊は法的根拠なく介入できない。外交官はモンスターと話せない。
そこで政府が制定したのが「ダンジョン特別税法(D税法)」。
そして設立されたのが、課員たった一人の最底辺部署──
「ダンジョン資源管理庁 徴税課」。
主任徴税官・瀬戸川健一(32歳)。
国税専門官試験を首席合格した天才税務官でありながら、
政治家への忖度を拒んだ結果、左遷に次ぐ左遷で流れ着いた男。
相棒はMARSA-00(マルサ)──最強の少女型徴税アンドロイド。
陸自1個中隊相当の戦闘力、リアルタイム翻訳AI、資産スキャン、
そして全法令データベースを搭載。口癖は「納税は義務です」。
健一の武器は六法全書と電卓とおにぎり。
ゴブリンに税の概念を教え、おにぎりで信頼を勝ち取り、
オークとは二国間経済協定を、エルフとは自治権交渉を、
ドワーフとは付加価値税の議論を重ねていく。
立ちはだかるのは、地下国家の四天王、魔石利権を貪る巨大企業、
そして税という仕組みそのものへの根源的な問い。
「税とは、共に生きるためのコストだ」
戦闘力ゼロの公務員が、法と数字とおにぎりだけで
魔王の玉座に辿り着く──
税務エンターテインメント、ここに開幕。
※毎話冒頭に国家債務残高と税収がリアルタイム表示されます。
※実在の税制度・法律をベースにしたリアリティある設定です。
※全70話予定。毎日更新