あらすじ
「テオドール・フアレン猊下! どうか私と婚約してくださいませんでしょうか……!」
このプロポーズは嘘である。子爵令嬢アシュリーは、彼から告げられるであろう『NO』の返事をただ待った。――だが。
「うれしいです。私も、ずっとアシュリー嬢のことが好きでした。私たち両思いだったのですね」
「…………えっ」
アシュリーはある日、大事な愛猫を妹イライザに誘拐されてしまう。イライザは、『ペットを返してほしければ、テオドール・フアレン公爵に愛の告白をして大恥をかいてきなさい!』と脅してきた。
テオドールは公爵でありながら神殿のトップである大司教という立場。信奉者も多く神聖な身の彼に堂々と愛の告白などすれば、アシュリーの評判は地に落ちてしまうだろう。
しかし愛猫のため、アシュリーはテオドールに大衆の前で彼へ嘘の告白をする。だが予想外にもテオドールは婚約の打診を即OKし、アシュリーは後戻りできなくなってしまい――。