あらすじ
企業令嬢・セレジアは、父の眉間に銃口を突きつけていた。
海底資源を巡り、人型海戦兵器“GS”が激突する海洋惑星「メルヴィル」。そこに君臨する巨大企業「ゼニット・コンツェルン」の“総帥”執務室で、セレジア・リングは父・カシウスに銃口を向け、とある計画の中止を訴えていた――。
「あれは社の名誉を汚すものと、申し上げたはずです」
ヘイロー・プロジェクト――。
人間の意志を抑制・兵器化する非道な計画に反旗を翻した彼女だが、実の妹・ソフィアの妨害によって暗殺は失敗に終わり、最終的に地位を失う。
リング家からも追放された彼女は、2年の放浪を経て、いまや朽ちた採掘艦を駆る名も無きクランの指揮官となっていた。そんなセレジアに付き従うのは、艦長を務める元・老執事のバートラムと、計画から連れ出した強化兵士の青年・フィン。
名誉と誇りをかけ、父の思惑を打ち砕かんとする彼女は、戦いを“ビジネス”と割り切る傭兵兄妹との出会いや、この惑星を支配する闘争の本質、人間性を喪失したフィンの抱える闇を知り、次第に覚悟を強め、戦いの意志を深めていくのであった。
――これは、ならず者となった企業令嬢の、とある戦いの記録。