あらすじ

笠木原慎之介は、40代後半の深夜コンビニ店員。 かつてはIT企業の副業で成功を収め、タワーマンションで贅沢三昧の生活を送る「成功者」だった。 しかし、金を手にするほどに傲慢になり、顔つきさえも悪人面へと変貌。 「情弱から金を巻き上げる」と嘯(うそぶ)き、最新情報すら追わずに的外れなコンサルタントビジネスを続けていた。 不誠実な態度はやがてねずみ講という犯罪にまで及び、ネット上には「詐欺師」としてのデジタルタトゥーが深く刻まれる。 会社は倒産し、かつての虚飾はすべて剥がれ落ちた。 ある日、コンビニの年下店長から過去の悪事を糾弾され、唯一の居場所だったバイトすらもクビになってしまう。 絶望の淵で深夜バスに揺られた彼は、亡き母への後悔に涙を流しながら、見知らぬ路地を彷徨う。 その闇の向こう側、霧の立ち込める場所に、見たこともない温かな光を灯す店があった。 「摩訶不思議食堂」——。 それは、人生に迷い、行き場を失った男が、運命に導かれるように辿り着いた救いの場所であった。

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小説を読もう2026/02/13
  • 現在の作品元詐欺師の来店・笠木原慎之介の絶望とほっこり飯