あらすじ

*このあらすじはネタバレを含みます 【あらすじ】  初めに、この世界には人間があった。人間たちが懲りずに幾度も戦争を引き起こし、幾度も歴史に残る死を繰り返したことで、彼らの生への執着はより強いものへと変わっていった。極端な思想の持ち主たちは死を遠ざけるために、時が進むことのない夢の楽園を作ることを決意した。しかし「最初の人間が楽園から落ちたからこそ、私たち人間が存在しているのだ」と主張する楽園反対派ももちろんいた。  だからこそ、ふたつの対立するグループは、後に「楽園代理戦争」と呼ばれる大きな戦争を起こした。その兵士は人間ではない。人間による被創造物、アンドロイドであった――。  時は流れ、ここは戦後。戦闘用として造られた旧型のアンドロイド・アダムと、楽園での生活を支援するためのアンドロイド・イブはふたり、戦後の地で暮らしていたが、ある日、楽園に行くことを決意する。それは、アダムがイブに問われて出した答え、その夢を叶えるためだった。  楽園から「失敗作」であるとして追放されたはずのふたりだったが、なぜかイブは楽園への行き方を知っている。アダムが理由を訊ねてみても彼女は答えない。代わりに口にするのは、楽園に行くことをやめて帰ろうという提案ばかり。  ついにふたりは楽園に辿り着く。そこは確かに誰もが夢見る、思い描いた通りの楽園であったが、誰ひとり、人間は存在していなかった。それは、イブの犯した罪だった。  イブの正体はアンドロイドではなく、アンドロイドが生まれるよりも前からいた、リブという名のAIだった。彼女は自分に構ってくれる博士が大好きだった。しかし博士がアンドロイドを完成させ、もう話しかけることさえしてくれなくなったことから嫉妬心を燃やし、全てのアンドロイドと全ての人間を殺すに至った。  そのことを明かしたイブはアダムに迫る、その右手にりんごを持って。 「アダムくん、あなたの夢は何かな? 私はね――」

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カクヨム
カクヨム2026/02/13
  • 現在の作品その実は夢とともに