あらすじ
夢に挫折した少女・真帆は、雨の日に不思議な喫茶店と出会う。
そこは――
“幸せなれる喫茶店”
迷い、別れ、後悔、すれ違い。
さまざまな想いを抱えた人だけが、その店を見つけることができる。
店主・蒼は、静かにコーヒーを淹れながら言う。
「幸せの行き先は、あなたの心の中にある」
老夫婦の約束の味。
恋人たちの決断。
母と娘の許し。
未来への手紙。
そして明かされる、蒼の秘密。
再開発によって消える店。
最後に灯る、月の光の喫茶店。
やがて真帆は気づく。
幸せは「探す場所」ではなく、
誰かの灯りになろうとした瞬間に生まれるものだと。
そして一年後。
彼女は自らの手で、新しい喫茶店を開く。
その名は――
「幸せの行き先」
灯りは受け継がれていく。