あらすじ
パートで働く沙織は、夫と病気の姑と三人で暮らしている。
ある日、夫が共有口座の貯金を使い込んでいることに気づく。
さらに保険まで勝手に解約され、家の中から金目の物が消え始めた。
夫は不倫をしているらしい。
しかし沙織は離婚に踏み切れず、ただ静かに様子を見ていた。
なぜなら彼女には、どうしても置いていけない存在――
優しく無言の姑・節子がいたからだ。
節子には、かつて九州の孤島で体験した
「女だけが急に老いていく奇妙な出来事」という過去がある。
それは病気なのか、迷信なのか、それとも……。
やがて沙織の前に、夫の愛人が現れる。
金と裏切りが絡み合う中で、
静かに眠っていた“島の記憶”が、再び目を覚まそうとしていた。