あらすじ

​第一部:ニューヨーク  闇の執行機関『0(ゼロ)機関』から暗殺依頼を請け負った『風魔忍』の遙(はるか)は、巨大ギャング組織のボス、ホーク=ルシファーの狙撃任務に就いていた。  標的の懐に潜り込むための自作自演の救出劇。その最中、遙は不思議な空気を纏った白髪・紅目の少年・馨(くゆる)と出会う。 ​ 出会いは最悪。だが遙は、馨が「不慮の事故」で世を去った伝説の奇術師にして『甲賀忍』の末裔、マダム・プレマの息子であることを知る。 「母を裏切り、殺した奴らを地獄へ送る」 復讐を誓う少年の瞳に宿る、数百通りの演算を数秒でこなす異能『多重並列思考』。 その才能を軍師として引き入れるため、遙は圧倒的な暗殺技術を「プレゼン」として見せつけ、少年を戦場へと誘う。 第二部:日本  舞台は日本、火の国・熊本へ。 『0機関』から下された指令は――――――「復讐劇を、マジックショーのステージ上で完遂せよ」。  この『劇場型殺人ショー』を成立させるには、馨(くゆる)が母から受け継いだ超絶技巧『繰々(くく)りの術』の腕が必要不可欠だった。  ​遙と馨、そして風魔・甲賀・雑賀の末裔たちが集う「忍の混合部隊」は、華やかなイリュージョンのステージへと上がる。  興行名は『マダム・プレマ最後のイリュージョン』。 ​ 突き刺しても血の出ないナイフ。糸に操られ、死してなお踊り続ける人形。  スポットライトが照らすその裏で、裏切り者たちは一人、また一人と「演目」の一部として消えていく。 ​「最後は刺した側の首が飛ぶ――これこそが、最高のどんでん返しだ」 ​ 観客が総立ちで送る拍手喝采の中、幕は静かに下りてゆく。  その拍手の意味を、死者だけが知ることもなく。

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エブリスタ
エブリスタ2026/02/08
  • 現在の作品忍―SHINOBI【追憶】―必殺篇 マダム・プレマ最後のイリュージョン