あらすじ
かつて山を守る神だった白雨は、
病に侵された少年・千景を愛してしまう。
「死にたくない」と涙する彼を前に、
白雨は禁忌を破り、
わずかに命を引き延ばす。
その代償として、
神格を失い、妖へと堕ちた。
最期の夜。
泣きながら「来世でまた」と誓い、
千景は息を引き取る。
やがて時代は巡り、現代。
白雨は生まれ変わった
青年・千尋と再会する。
だが彼は、白雨を知らない。
幸せに笑い、別の未来を歩いている。
それでも白雨は、初めて涙を流し、祈る。
二度と自分を思い出さなくていい。
ただ、どうか幸せであれと。
雪が解け、鈴が鳴る。
永遠を生きる者だけが、
約束を覚えている。