あらすじ
森の近くの小さな村で暮らす少女クレシアは、生まれつき魔力が強すぎた。
生活魔法すらまともに使えず、物干しを吹き飛ばし、かまどを壊し、水を溢れさせる。
周囲に迷惑をかけ続け、「魔法を使うな」と言われて育った彼女は、自分に自信のない気弱な少女だった。
だがある日、獣罠に引っかかり頭を打ったことをきっかけに前世の記憶が蘇る。
普通の女子高校生だった記憶を取り戻したことで、彼女の性格は一変する。
「魔力が多いなら、使えるようになればいい!」
しかしどうすればいいかがわからない。そんな時出会ったのが——長い黒髪、長身、紫の瞳。間違いない、私の推し——!!前世で好きだった物語『宮廷魔法士シリーズ』に登場する大魔法士・ヴァレリウスだった。
無理矢理押しかけるようにして弟子入りし、始まった森での師弟修行生活。
文字の勉強、魔力制御、男装しての街への買い出し――
推しとの日々は、想像以上に賑やかで忙しく、修行は厳しい。
やがて二人は、物語の本筋へと関わっていくことになる。
推しの弟子になってしまった転生少女の、修行と成長のファンタジー。