あらすじ
警視庁捜査一課の刑事・柴崎遼には、誰にも言えない異常がある。人と目を合わせた瞬間、その人物が“別の世界で踏み越えた犯罪の瞬間”がフラッシュのように視えるのだ。それは未来予知ではない。今この瞬間、最も濃くなった“犯罪の分岐”。だが彼が強く疑い、追い詰めるほど、その可能性は現実へ近づいていく。観測は干渉なのではないか――その疑念が胸を締め付ける中、柴崎は自分と同じく「可能性」を理解する男と出会う。罪は起こる前から存在するのか。それとも、疑う者が生み出すのか。現実と分岐の狭間で揺れる、ダーク警察サスペンス。