あらすじ
花時丸 蘭々(かじまる・らら)25歳
✕
五色 一斗(ごしき・いっと)26歳
外資系企業の人事部に勤める花時丸 蘭々(かじまる らら)は、真面目で控えめ、存在感の薄い女性だ。
出張も残業もほとんどなく、定時になると忽然と姿を消す彼女は、飲み会にも一度も顔を出さない。その私生活は、同僚の誰にも知られていなかった。
一方、そんな蘭々と同じ部署で隣のデスクの五色 一斗(ごしき いっと)は、七人兄弟の長男として育ち、世話をする側で生きてきた。彼の理想は、自立した高収入のバリキャリで、誰の手も借りない大人の女。
そんな一斗には、ずっと気になっている事があった。勤務中、静かなオフィスに小さく響く蘭々の腹の音。空腹なのか、体調不良なのか…気になりながらも踏み込めずにいた一斗だったが、ある日、蘭々がエレベーターの中で倒れた所に居合わせてしまう。
それをきっかけに知ったのは、性格もあれど、彼女が生活のすべてをある事に捧げて自分の事は後回し、という事実だった。
理想の女性とは真逆なのに───……放っておけない。気づけば、一斗は蘭々の隣にいた。
このお話しは、腹の音から始まった小さな違和感が、猫と日常と優しさに埋もれ、静かな恋へと変わっていく優しいラブコメ。
───────**
※本作はフィクションです。登場する人物・団体等はすべて架空のものです。