あらすじ

それはむかしむかし、ここでない場所のお話。 ヤギのお母さんが七匹の子ヤギと仲良く暮らしておりました。 ある日、お母さんヤギは山菜を採りにお出かけします。 「いい? 知らないひとが訪ねてきても、決して扉を開けてはなりませんよ?」 お母さんヤギの言いつけにうなずき、七匹の子ヤギはお留守番です。 太陽が真上に昇り、子ヤギたちがお腹を空かせたころ、コンコンと玄関を叩く音がします。「お母さんだ!」と喜ぶ弟たちを制し、お兄さんヤギがそっと覗き窓から外を覗くと―― 「狼だ!」 子ヤギたちは身を寄せ合い、恐ろしさに震えます。 「怖いね」 「怖いよ」 泣きそうになる弟たちの肩を抱き、 「……でも」 長兄は確固たる決意を以て皆に告げる。 「我らが真に怖るべきは、お方様のお命のみよ」 これは、乱世に呑まれ隠れ住む一人の女性と、 彼女を守るために命を燃やした七人の武士の物語。 童話の影に隠された、峻烈なる“七匹の子ヤギ”異聞。

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小説を読もう2026/02/11
  • 現在の作品一刃 ~七匹の子ヤギ異聞~