あらすじ
私、カーミラ・アボットは3つ歳上の幼馴染で許嫁のケイン・エースにずっと恋をしていた。でも彼にとっては私はただの許嫁。恋愛感情はないのだ。
私が11歳のとき彼に好きなタイプを聞いた。
「強い人」
「強いってどんな?」
彼が指を指した先には有名な騎士の銅像があった。
その日から私は貴族の令嬢であるにも関わらず、お父様とお母様を無理矢理説得して剣を習い、騎士となった。無駄に才能が開花してなんと、副団長にまでなってしまったが、剣を振るのは好きだったし、戦いのとき、隣で彼を守れることが誇りだった。
なのに、
「婚約を破棄してくれ」
「………え、」
そう言ってケインは私との婚約を破棄したあげく、別の女性との婚約を発表した。悲しみに明け暮れていても戦いは待ってくれない。
そして私は戦場で死んだ。
18歳の冬、愛する人を守り、副騎士団長としての責務を果たしたのだ。
なのにこんなにも心残りが多くて、涙が出るのは何故だろう。
彼のために騎士にまでなったというのに。
「…生まれ変わったら愛してくれる人と幸せになりたいわ」
このつぶやきが神にでも届いたのだろうか。
目を覚ますと11歳の私が鏡に映っていた。
この人生の最期は戦場じゃなくて、愛する人にそばにいてほしい。
だからもう彼は愛さない。
と、思ったのになぜが彼が付きまとってきて…?!