あらすじ
――ここは最果てのゆりかご。君のためだけの、甘い檻。
気がつくと、僕は絶海の孤島にいた。
名前以外の記憶はない。
そばにいたのは、彫刻のように美しい男、リエン。
彼は言った。「君は私の番《つがい》だ」と。
強引で過保護な彼の愛に戸惑いながらも、抗えない本能が彼を求めてしまう。
なぜ僕はここにいるのか。なぜ島から出られないのか。
そして、夜ごと海に向かって魔法を放つリエンの孤独とは。
記憶の封印が解かれたとき、二人の運命が動き出す。
これは、世界から隠された二人の、永遠の愛の物語。
※この物語はフィクションです。R15程度のセクシャルな表現(オメガバース設定)や監禁描写が含まれます。
【登場人物紹介】
◆彰(あきら)
突然、異世界の孤島で目覚めた青年。自分が何者だったのか、日本での記憶が曖昧になっている。この世界では希少かつ脆弱な存在である「オメガ」として覚醒する。色素の薄い髪と瞳を持ち、どこか儚げな雰囲気を漂わせているが、芯は強い。逃げ場のない島で、リエンの庇護を受け入れることに葛藤している。
◆リエン
孤島に聳える屋敷の主であり、圧倒的な支配力を持つ「アルファ」。彫刻のように美しい容姿と、人を平伏させる強烈なフェロモンを持つ。彰を「私の愛し子」と呼び、異常なまでの執着と過保護な愛で包み込む。彰を島から出すつもりはなく、永遠に手元に置いておこうとする謎多き男。
◆セバス
屋敷に仕える老齢の執事。リエンに絶対の忠誠を誓う「ベータ」。彰に対して常に恭しく接するが、リエンの命令には決して逆らわない。島の秘密を何か知っている様子。