あらすじ

天涯孤独で施設暮らしの高校生・橘春は、先天性心疾患で十七歳のとき死亡する。しかし、かつて自分が助けた犬の力により奇跡的に蘇生。同時に、他人の病気や怪我を治し、事故を未然に防ぐ能力を得る。 ただし、その力には代償があった。使うたびに自らの命が削られていくのだ。それでも春は、「生き残った理由」を受け入れ、静かに人々を救い続ける。 ある日、音楽室で倒れかけた同級生・瀬川蓮を助ける。実は彼は脳動脈瘤で死ぬ運命だったが、春の力で救われる。明るく人懐っこい蓮は、孤独だった春に初めて「友達」という温かさを教えてくれた。 ピアニストを夢見る蓮。しかし春は、彼に再び死の影が迫っていることを察知する。コンクール前夜、春は最後の力を使って蓮を救い、意識不明の植物状態に陥る。 目覚めた蓮は、春が自分を救ってくれたことに気づく。デビューリサイタルで彼はショパンのノクターンを奏で、眠り続ける春に誓う──「君が守ってくれたこの世界で、僕は君を待つ」と。

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小説を読もう2026/02/11
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