あらすじ
ソファーの上でポテチを食べながら、テレビを観る。寝る。起きる。そんな日々を繰り返していた涼花は引きこもりの大学生。
そんな彼女にも同居人がいた。――私だ。
上岸まきの、23歳。涼花の世話係。
風呂キャンセル界隈。『ちゃんとした食事』キャンセル界隈。部屋汚部屋。私の金を勝手に使いまくる。ソファーから一歩も動かない。
そんな涼花に心底私は呆れていて、困っていた。
だが、本日。ちょっとした変化があった。
「お風呂、いい加減入って!」
「わたし、風呂キャンセル界隈」
「私の作った料理に興味ないの?美味しいよ?」
「興味ない。ポテチあれば充分、あと水」
「彼氏は?作らないの?」
「興味ない。まきのがいるし」
へっ!?たまに同居人はこうやってデレる。
「スマホは?」
「興味ない。SNSにうんざり」
「キスとかは?」
「……ちょっとだけ、まきのと(ボソッ)してみたいかも」
「キス、してみる?」
「キスってそうやってお試しみたいにするものなの?」
私は涼花の唇を塞いでしまった。それから、涼花とまきのの関係性は変わっていくのだった――。