あらすじ
3話完結!短期連載恋愛小説!
幼い頃、王宮で迷子になった私を助けてくれたのは、
銀灰色の髪を持つ、孤独な第二王子だった。
あの日、私たちの間には“赤き縁”が結ばれていたらしい。
けれど私はそれを知らないまま、王太子の婚約者となる。
六年間の冷たい婚約生活。
そして迎えた、公開断罪。
「――婚約を破棄する」
追放を宣告されたその瞬間、
私の目に“赤い縁”が見えるようになった。
王太子と別の令嬢を結ぶ糸。
そして――
私の足首に、幾重にも絡みつく、異様な赤い紐。
それは第二王子セレスタインへと繋がっていた。
彼は十年前、神への禁忌を犯してまで
私との縁を「奪われない場所」に結び直していたという。
断罪も、追放も、兄王子の失脚も――
すべては私を奪い返すための布石。
「狂っていると思うか」
そう問う彼に、私は告げる。
運命ではなく、
私自身の意思で選びたいのだと。
これは、
神が定めた縁をほどき、
それでもなお選び合う物語。
執着と純愛が交錯する、重く甘い王宮恋愛譚。