あらすじ
元飲食の料理人・寧々(ねね)は、ある事情で燃え尽きて店を畳んだ。理由は語らない。
いま彼女が選んだ居場所は、キッチンカー「旅する台所号」の小さな台所。旅をしながら、その土地の“うまい”を料理にして売り、食べる——それだけでいい。
相棒は幼馴染の佑(ゆう)。運転と整備とSNS担当で、寧々のぼそっとした「〜したい」を拾って、次の目的地を決める係だ。
料理の話になると寧々は急に饒舌になる。食の豆知識や、ご当地料理の背景まで混ぜながら、目の前の一皿をいちばんおいしい形にしていく。
港町の魚、山の恵み、温泉街の湯上がり飯、祭りの屋台の香り。
小さな出店と小さな学びを重ねながら、日本の良さと地域の味を“料理”で辿る、ゆるくておいしい日本縦断グルメ旅。
次はどこへ行く? 何を食べたい?
答えはいつだって、寧々のひとことから始まる。