あらすじ
蒼い灯が、街を支えていた。
冒険者が討伐で得た魔獣核を納めることで、
回復と安全が循環する補給制度《蒼灯の蔵》。
それは長く誇られ、疑われることのない仕組みだった。
灯は今日も光っている。
誰も困っていない。
誰も壊していない。
それでも、灯は少しずつ低くなっていく。
合理を選ぶ者。
誠実を守る者。
過去の功績に立つ者。
危険を避ける自由を選ぶ者。
誰も間違っていない。
ただ、それぞれが正しい選択をしているだけだった。
これは、悪のいない崩壊の物語。
そして、選ばないことが未来を決めてしまう社会の物語。
もしあなたが、この街の一人だったなら。
何を守り、何を削るだろうか。