あらすじ
「……なんで?」
そんな呟きを聞いたのは俺がちょうど靴を履き替えたところで、夕日差し込む下足室でのことだった。振り返れば女が首を傾げている。知らない後ろ姿だ。さして長くもない黒髪をアップにしていて、綺麗なうなじが透けて見えた。
なんの変哲もない、下校時間の風景。
風が入り込んで女の影を揺らした。
女は相変わらず呆然と自分のロッカーの前で佇んでいる。
俺は下足室を後にした。
もう一度「なんで?」と呟く女の声を耳に残して。
#読み終えてあまり良い気分にならないタイプの話です
#ジャンルがちょっと怪しいです。ホラーと迷った末、まあファンタジーだよねとローファンに入れました。魔法はありません