あらすじ

花街で香を売り、香を鑑(み)て生きてきた少女・玲珑(れいろん)は、ある夜、上客の死をきっかけに「後宮へ行け」と脅される。 香の知識は毒にも薬にもなる。後宮では、妃たちの化粧香、薬香、薫物(たきもの)が日々焚かれ、病も死も“香りのせい”にされて葬られていく。 下女として放り込まれた玲珑は、鼻ひとつで宮中の嘘を嗅ぎ分ける。 「同じ香でも、焚き方が違えば人は死ぬ」 「香りは記憶を変える。証言も変える」 そして彼女は、冷ややかに笑う宦官・沈(しん)に目をつけられる。 彼は玲珑を道具として使いたい。玲珑は生き残りたい。 ――互いに信用しない二人が、真相にだけは近づいていく後宮ミステリ。

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小説を読もう2026/02/11
  • 現在の作品香りは嘘をつかない――後宮“調香鑑定”事件簿