あらすじ
侯爵家に嫁いだばかりの継母・セラフィーナは、突然「自分が処刑される未来」を“知ってしまう”。
原因は、王宮で起きる宝物庫盗難――そして、王太子とその取り巻きが作る「都合のいい物語」によって、彼女が犯人に仕立て上げられるからだった。
逃げれば生き延びられる。けれど逃げれば、継子(まだ幼い王家の血筋を引く少年)は確実に壊れる。
セラフィーナは決める。自分の名誉を守るためではなく、子どもを守るために。
処刑まで残された時間は一年。
彼女が選んだ唯一の“反撃”は、王太子の婚約者教育――ではなく、王太子そのものの教育係になること。
嘘で塗り固められた宮廷に、家族のルールと証拠の筋道と、そして「人を育てる」技術で風穴を開ける。
その先に待つのは、恋ではなく共同統治。彼女を最も警戒するはずの冷徹な宰相補佐が、いつしか“共犯者”になっていく。