あらすじ
卒業式当日、3月3日。
日付に並ぶ「3」という数字に、相良ユウトは言い知れぬ胸騒ぎを覚えていた。
式を終え、友人たちとの別れを実感する中で向けられたのは、幼馴染である二人の少女――カスミとルミナとの関係を巡る問い。
答えを出せないまま、ユウトは二人に呼び出され、屋上へと向かう。
そこにあったのは、いつも一緒に過ごしてきた3人だからこそ生まれた、壊れそうで壊れない距離感だった。
バラバラの性格を持ちながら、不思議な均衡で成り立っていた関係。
そして、卒業式という節目の日、今まで胸に秘められてきた想いが、静かに語られ始める。
「3人でいること」を選び続けてきた彼らが、この日下す決断とは――。
青春の終わりに立ち会う、少し不思議で切ない三角関係の物語。