あらすじ

電車内の一駅ですぐに読める短編集。  解釈は皆様に任せます。  16~17歳時の思想の塊。 思考時間十秒~極限定理とエゴイスト~ 「エゴイスト達よ、私は左手を喰らう」  自堕落な者々に、奴は告げた。的を射ている。この世を痛烈に風刺した一言。 「馬鹿だな。左利きを抹殺している時点でお前もそのエゴイスト、いや、それ以下のゴミさ」  つまりは、利き腕じゃない方を食って、自給自足をしろという先方の意見は今まさに、左利きの存在を顧みない、エゴイズムの塊となった。 「いや、そもそもさぁ、本当にエゴイスト抹殺イズム掲げてんなら、テメェ自分で自分の舌を喰えよ」  別の者はそう批判した。  そうすれば自給自足所じゃないから、頓知を利かせた彼の「批判」には何故か「大衆」が「納得」し「歓喜で溢れ返った」。  ほらそうさ。  この批判は彼を社会的に殺した。  正義感に溢れ、この世を厭んだ彼は自分の舌を噛みきった。  エゴイストになりたくないから噛みきったのか、その批判に傷心して自らの命を絶ったのか。  皮肉なことに、どっちでも良いんだ。  そうさ。  いつだって、正しいことを言った奴が死――――

連載情報

ウェブ小説

配信言語
エブリスタ
エブリスタ2010/03/03
  • 現在の作品アクアの詩