あらすじ

山奥の夕暮れ、電波の届かない道で頼れるのはカーナビだけだった。 しかし、その案内は次第に現実から逸れていく。 色あせた地蔵、苔むした慰霊碑、水没した村の名。 そして表示された“目的地”は、なぜか自分自身の名前だった。 ダム湖の底に沈んだのは、家や道だけではない。 帰れなかった人々の記憶と、まだ終わっていない「案内」だった。 これは、迷った者を外へ導く物語ではない。 ――水底へ、正しく送り届けるための話だ。

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カクヨム
カクヨム2026/02/10
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