あらすじ
ブラック建設会社で現場監督として死ぬほど働いた男、ケンジは過労死し、剣と魔法の異世界へと転生した。
彼が生まれ変わったのは、辺境の貧乏男爵家の三男、バルト。しかし、彼には攻撃魔法の才能が一切なく、使えるのは泥を少し固める程度のハズレ属性【土魔法】のみ。
実家からも見放され、泥沼と魔獣だらけの未開拓地へ「領主」という名の厄介払いをされてしまう。
だが、バルトは歓喜した。
「ここなら、誰にも邪魔されずに『理想のインフラ』が作れるじゃないか!」
彼は前世の知識と【土魔法】を組み合わせ、異世界には存在しない未知の素材――『コンクリート』と『アスファルト』を生み出した。
彼にとっては、ただ快適に暮らすために湿地を埋め立て、頑丈な家を建て、物流のために道を舗装しただけ。
しかし、その「ただの家」はドラゴンブレスを弾き返す対魔要塞(トーチカ)であり、「ただの道」は重戦車も走れる軍用道路だった。
やがて、彼の領地を狙って侵攻してきた帝国軍は絶望する。
「な、なんだこの灰色の壁は!? 上級魔法でも傷一つ付かないぞ!?」
これは、土木オタクの男が、ただ趣味で国土強靭化(インフラ整備)しているだけなのに、いつの間にか大陸最強の難攻不落の城塞都市を作り上げ、周辺諸国から「防衛の神」と崇められていく物語。