あらすじ
人の感情が「灯り」として見える女性・灯里。
揺れる心を放っておけず、彼女は自分を削るようにして、人を落ち着かせてきた。
けれど、癒せば癒すほど、自分の灯りは少しずつ短くなっていく。
それでもやめられなかった。
そんな灯里の前に現れたのは、感情の揺れがほとんどない、静かな建築士・冬馬。
彼は誰かを救おうとしない。ただ、そばにいる人だった。
人を照らし続けることだけが、存在理由だと思っていた灯里は、
やがて立ち止まる選択をする。
照らさなくても、ここにいていい。
これは、自己犠牲をやめることを選んだ一人の女性の、静かな再生の物語。