あらすじ
触れるだけで、枯れた花が咲き誇る。それは、誰にも言えない秘密の力。
ベルヴァーン伯爵家の次女・リゼットは、身代わりとして呪われた「氷の騎士」ギルバート侯爵の元へ嫁ぐことになった。
周囲は彼女を憐れんだが、リゼットにとってそこは、愛する植物たちと向き合える理想の場所だった。
秘めたるチート能力「生命賦与」で枯れた大地を緑の楽園へと変えていくリゼット。
その献身的な姿と優しい心に、人を拒絶していたギルバートも次第に惹かれていく。
やがて彼女の力は、国を脅かす「黒枯病」さえも浄化する聖女の力として覚醒し――。
実家からの追放、ざまぁ展開あり。
地味な令嬢が最高の幸せを手にする、癒やしと溺愛のシンデレラストーリー。
【登場人物紹介】
◆リゼット・ベルヴァーン
ベルヴァーン伯爵家の次女。地味で目立たず、家族からも使用人からも軽んじられている。植物を愛し、触れるだけで植物の生命力を活性化させる「生命賦与」の力を持つが、過去に母から気味悪がられたため隠している。控えめだが、植物のこととなると芯の強さを見せる。
◆ギルバート・アスター
アスター侯爵家当主にして、国一番の騎士団長。戦で呪いの傷を負い、現在は屋敷で療養中。無愛想で冷徹に見えるため「氷の騎士」と恐れられているが、実は責任感が強く、深い愛情を秘めた不器用な青年。呪いの影響で人との関わりを避けている。
◆マリアンヌ・ベルヴァーン
リゼットの妹。美しく愛嬌があり、両親の寵愛を一身に受けている。姉を「暗い人」と見下し、引き立て役として扱ってきた。
◆オーギュスト
宮廷魔術師。変わり者だが実力は本物。「黒枯病」の調査をしており、リゼットの力にいち早く気付く。