あらすじ
女子隔離区画〈エリス〉から脱出し、
男装して男子学園ノクス・アカデミアに通う少女
――レイ。
感情を抑え、
帽子で髪と目を隠し、
「軽薄な男子生徒」を演じながら、
彼女はただ生き延びるために学園で過ごしていた。
無愛想で近寄りがたい優等生、カイ。
理性の塊のような彼だけが、
レイの違和感に、少しずつ気づいていく。
事故のように暴かれる性別。
次に、決定打となる目。
そして、物語の終盤で失われる帽子。
隠していたものが一つずつ剥がれるたび、
レイは「愛される資格がない」と逃げ続け、
カイは無言のまま、決して手を離さない。
これは、
管理された世界で“存在してはいけない少女”と、
すべてを持つはずだった少年が、
制度よりも互いを選ぶまでの物語。