あらすじ

大学入試を目前に、母を安心させるためだけに努力してきた少女・カナエ。 ある雨の夜、帰り道で出会った不思議な少女に手を引かれ、気づけば「世界の間(あわい)」と呼ばれる奇妙な店に迷い込んでいた。 そこにいたのは、黒い喪服のような服をまとう、美しい女――アヤ。 「帰りたいなら、異世界を旅して“縁”を集めなさい」 刻限までに戻れなければ、カナエは二度と元の世界へ帰れない。 同じ名前、同じ形のものでも、世界が違えば意味も価値もまるで違う。 けれど、姿が変わっていても――カナエの心が「大切だ」と感じたものだけが、確かな縁となっていく。 帰りたい。母のもとへ戻りたい。 その一心で始まった異世界の旅は、やがてカナエ自身の「置き去りにしてきた気持ち」と向き合わせていく。 これは、異世界を巡りながら “誰かのための人生”をやめて、“自分の人生”を選び直していく物語。

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小説を読もう2026/02/10
  • 現在の作品幹の終わりに灯るもの――帰れなくなった少女の異世界旅――