あらすじ

極寒の全体主義国家。終わらない冬。 廃車寸前の路面電車で、老人は「ある季節」を待ち続けていた。 東欧の亡命作家、アレクセイ・ヴォルク(1928-1982)。母国での発禁処分と、亡命先での謎多き死によって、半世紀もの間文学史の闇に埋もれていた「幻の作家」。その彼が死の直前に書き上げ、友人の手によって奇跡的に守り抜かれた遺稿が、ついに初の邦訳。 厳しい冬の時代における人間の尊厳と、雪解けへの静かな祈り。 カミュの不条理とチェーホフの哀愁を併せ持つ、美しくも残酷な寓話。「春」という言葉に著者が託した、魂を震わせる真実とは――。 巻末に、訳者による詳細な「訳者あとがき」を収録。 ★クロノヒョウさん主催の第72回「2000文字以内でお題に挑戦!」企画への参加作品(お題:「路面電車で春を待つ」)です。

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カクヨム2026/02/10
  • 現在の作品アレクセイ・ヴォルク『路面電車で春を待つ』